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NOZAKIKOUMUTEN

受け継がれる技術
自然素材は一つとして同じものはありません。木材も一本一本、性質が違います。
それぞれ個性の違った何千何万という数の木材を大工が手で加工し組み合わせて家をつくるのですから大変な事です。
しかし現代は大変便利になりました。その大変な木材の加工を全部、工場で加工してくれるのです。
コンピュータ管理された機械に木材を次々に入れるだけで家の骨組みとなる加工された木材があっという間に出来上がるのです。これは職人不足の現代にとっては、とても有意義なことです。しかも寸法の誤差もなく均一に加工され、誰が建ててもきちんと家が建つのですから素晴らしい事です。
しかし、実はさらにその一つ上の建て方があるのです。それは簡単なことで昔から受け継がれてきた技術できちんと大工の手で加工するだけなのです。

先にも述べたように木材は一本一本、性質が違います。曲がり、強度、育った環境、樹種、乾燥具合などの個性をそれぞれに読み取り組合せることで丈夫でしっかりした骨組みが出来上がります。
さらに木は乾燥や吸湿を繰り返し寸法がたえず変化します。木目の違いでも寸法変化があるのでさらに複雑です。はじめに寸法通りに加工されているだけではなく、将来の変化を見越して加工する必要があるのです。
そのためにはやはり職人の手で一本一本加工する事が必要になってきます。


